東日本トップクラブリーグ2020初戦、神奈川タマリバに31対44の惜敗
Aチーム初戦惜敗。神奈川タマリバに終盤トライを重ねるも追いつかず、31対41の黒星スタートとなりました。
次戦は、11月29日(日)12:00K.O.、流通経済大学第2グラウンドで駒場WMMとの3位決定戦です。
勝利に向けた再チャレンジにご期待ください。
<マッチレポート>
2020年11月15日(日)、茨城県竜ケ崎市の流通経済大学第2グラウンドで、東日本トップクラブリーグ第2節、トーナメント準決勝2試合と、1回戦敗者戦1試合の3試合が開催されました。
第1試合11:00K.O.で、シードの北海道バーバリアンズと1回戦で桐生ラガーズを91対7の大差で封じた神奈川タマリバの対戦です。
刈り取りの終わった田んぼの中の人工芝グラウンド。快晴微風の中、バーバリアンズのキックオフで試合開始です。
タマリバの相手陣へのキックがバウンド良くマイボールとなり一挙にゴール前へ攻め込みます。浮足立つバーバリアンズですが、ゴール前でターンオーバーして、今度は相手陣深くに攻め込む、という序盤からの一進一退の攻防。
ただ、チャンスでボールが繋げないバーバリアンズに比べて、チャンスと見ると、あの手この手で一気にゴールラインを狙いに来るタマリバの勢いがまさり、前半5分にタマリバWTB本田が左隅に先制のトライで(0-5)。バーバリアンズも11分に連続攻撃からSO櫻場が切り込んでチャンスをつくりFL和田がトライ。CTB鈴木のゴールも決まり(7-5)と逆転します。
しかし勢いをそがれないタマリバは、しゃにむにマイボールを獲得して左右に攻撃を展開。ラックサイドをPR石川が抜いて出てチャンスをつくると、SO羽生が相手ディフェンスの乱れを抜き去って中央にトライ。WTB大崎のゴールも決まり(7-12)と再びリードします。
お互いに、あと一歩のところで相手プレッシャーからミスが出て、攻守の入れ替わりがひとしきり続く中、タマリバが、相手ゴール前でターンオーバーしたスクラムからCTB安部と入れ替わりラインで構えていたNo.8迫田が突破してトライ。WTB大崎のゴールも決まり前半32分に(7-19)とします。
続くキックオフでは、バーバリアンズLOコリがアーリータックルでシンビン。焦りから競り合う気持ちの裏目に出るところ、ゴール前のチャンスを逸したバーバリアンズの懐深く攻め込むタマリバは、PR石川がラックサイドからビッグゲインすると素早いライン攻撃でCTB秋庭が右中間にトライ。WTB大崎のゴールも決まり後半40分で(7-26)とリードを広げます。
バーバリアンズも、このまま引き下がれないとばかりに、再開キックオフから怒涛の連続攻撃でタマリバをたじろがせ、ゴール前ラックサイドを飛び込んでFL和田がトライ。ゴールは入らずとも前半ロスタイムに一矢報いて(12-26)で折り返します。
後半タマリバのキックオフから、バーバリアンズが前半最後の勢いのまま攻め続け、ゴールライン手前でかろうじてターンオーバーするタマリバでしたが、かえって落ち着いた攻撃で相手陣中央付近のPGをWTB大崎がしっかり決めて(12-29)とします。
スコアを離そうとするタマリバに、そうはさせまいとバーバリアンズのフォワードがゴール前で怒涛の攻撃。ピックアンドゴーを繰り返すものの、タマリバの粘りがまさり、二度とも最後はバーバリアンズのノッコンでターンオーバー。すると次の攻撃でもタマリバの粘りのディフェンスは相手のパスミスを誘い、WTB本田が足で合わせて右中間にトライ。大崎のゴールも決まり後半19分で(12-36)と引き離します。
このまま離されてなるものかと、テンポを上げて攻めるバーバリアンズ。相手の崩れたディフェンスラインに乗じた連続攻撃からPR瀬谷がトライを返し、CTBアピサイのゴールも入って(19-36)後半26分、追い上げムードを見せます。
しかしキックオフから安直なハイパンでターンオーバーされて守りに転じて不用意な反則でタマリバWTB大崎に2本目のPGを決められて(19-39)。さらに自陣バーバリアンズのラインアウトミスからのスクラムで、サイド攻撃に成功したタマリバは、ゴールラインまで駆け抜けてWTB大崎がトライ。ゴールはならずとも(19-44)と、残り10分をきって着々と安全圏に。
それでも最後は執念でスコアを狙うバーバリアンズが、36分、42分とCTBアピサイ、WTB七戸と連続トライ。ゴール1本をFB奥田が決めたものの、追いつけず(31-44)最終スコアでノーサイドでした。
コロナ禍を潜り抜けての北海道と神奈川のクラブ決戦でしたが、1回戦を突破してきたタマリバの試合巧者ぶりが光りました。一方で、焦りにミスが頻発したバーバリアンズ。両者のセルフコントロール力の差が、そのままスコア差になったような熱戦でした。